韓国のカップルはなぜ記念日が多い?100日のお祝いと、ふたりの温度差

100の数字のキャンドルを飾った小さなケーキと二人分のコーヒー

「今日で付き合って100日!」。韓国のドラマやSNSでそんな言葉を見ると、「もうお祝い? 1周年はまだ先では?」と思うかもしれません。

韓国のカップル文化で特徴的なのは、年ごとの記念日に加えて、一緒に過ごした時間を100日、200日と日数で区切って祝うことがある点です。そこにバレンタインなどの季節のイベントが重なるので、記念日が多く見えるんですね。

ただし、全部を盛大に祝う共通ルールがあるわけではありません。大切なのは、日付の数より「ふたりが何を楽しみにしているか」。少しのぞいてみましょう。

100の数字のキャンドルを飾った小さなケーキと二人分のコーヒー
1年を待たずに、ふたりで過ごした時間を小さなお祝いに。

100日、200日。「何年」だけでなく「何日」を祝う

よく知られている節目が、交際100日。「100일」と書き、「백일(ペギル)」と読みます。韓国語の「기념일(キニョミル)」は記念日のこと。100日記念なら「100일 기념일」です。

100日を祝ったあと、200日や300日にも食事をしたり、写真を残したりするカップルがいます。もちろん、1周年や誕生日も別の節目。どこまで祝うかは、交際期間や好み、生活の余裕によって変わります。

日本にも付き合った日を覚えていたり、毎月の記念日を楽しんだりする人はいますよね。「日本にはなく、韓国にだけある」というより、韓国では100日単位のお祝いが、カップル文化の一つとしてよく紹介される、と捉えると自然です。

付き合って100日を迎えたとき、私たちは仕事帰りに小さなケーキを分けました。大きなプレゼントはなかったけれど、「もう100日なんだね」と話すだけで、いつもの夜が少し特別になったんです。1年より早く来る区切りだからこそ、最近知った相手の好みや、一緒に出かけた場所を振り返るのも楽しかった。

なぜ日数まで数えるの? 気持ちを形にするきっかけ

記念日を楽しむ理由を、国民性だけで説明するのは難しいもの。ただ、「一緒にいた時間を覚えているよ」と伝えるきっかけになる、と考えるとわかりやすくなります。

日付を覚える、時間を空ける、好きなお菓子を用意する。そうした小さな行動が、相手を気にかけていることを伝えてくれるのです。プレゼントそのものより、「ちゃんと覚えていてくれた」がうれしい場面もあります。

そして、日数を数える道具もあります。たとえばカップル向けアプリのBetweenには、記念日のカウントや共有カレンダーの機能があります。指を折って100まで数えなくても大丈夫。そこはスマホに任せられます。

こうした仕組みがあると、記念日を忘れにくく、次の予定も相談しやすくなります。ただし、アプリがあることと、全員が使っていることは別。紙の手帳でも、カレンダーでも、ふたりに合う方法で十分です。

毎月14日の「○○デー」も、全部お祝いする?

日数で数える記念日とは別に、カレンダー上のイベントもあります。2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーは、日本でもおなじみですね。

韓国文化の紹介では、5月14日のローズデーなど、ほかの月の14日にも名前がついていることがあります。ただ、名前がある日と、実際にふたりが祝う日は同じではありません。「韓国の恋人は毎月14日に何かしないといけない」と覚える必要はないのです。

ネットの一覧を全部予定に入れると、恋愛というよりイベント運営になりそう。まずは、ふたりの100日や誕生日と、世の中の季節イベントを分けて考えるとすっきりします。

日付が近ければまとめて食事をする、忙しい月はメッセージだけにする。そんなふうに予定を組むこともできます。どの日を選ぶかまで含めて、ふたりの楽しみ方です。

ケーキやペアリングは「ふたりの印」

お祝いの形としては、食事やケーキ、手紙、写真などが考えられます。記念日のために何かを買うだけでなく、いつものデートに少しだけ特別感を足す、という楽しみ方もできます。

韓国のカップルアイテムとして知られるのが、「커플링(コプリン)」と呼ばれるペアリング。交際中のおそろいの指輪で、必ずしも婚約や結婚を意味するものではありません。100日や1周年などをきっかけに選ぶ人もいます。

とはいえ、100日になったら指輪を買う決まりはありません。アクセサリーをあまり身につけない人もいますし、物より一緒に出かける時間を大事にしたい人もいます。相手の好みを飛ばして「韓国ではこれが正解」と決めないことが大切です。

ベージュの布の上に並べた二つのシンプルな銀色のペアリング
おそろいの指輪も選択肢の一つ。贈る時期や意味は、ふたりで決められます。

温度差があるときは、サプライズの前にひとこと

私も最初は、記念日を覚えていれば、お祝いの形まで自然に合うと思っていました。でも、私は少し特別な食事を楽しみにしていて、相手は普段どおり会うつもりだったことがありました。気持ちが薄いのではなく、用意していた予定が違ったんですね。それからは、サプライズを考える前に「その日はどう過ごそうか」と相談しています。

国際恋愛でも、同じ国の人同士でも、相手の希望は聞いてみないとわからないもの。最初の記念日前に、こんなことを話しておくと予定を立てやすくなります。

  • どの日を祝う? 100日、1周年、誕生日など、楽しみにしている日を共有する。
  • 何をして過ごす? 食事、散歩、写真、家でのんびりなど、お互いがうれしい形を考える。
  • プレゼントはどうする? 予算を決める、今回はなしにする、といった希望も先に話す。
  • 当日に会えないときは? お祝いを週末に移すなど、無理のない予定にする。

記念日に気持ちを伝えるなら、短い韓国語をひとこと。親しい恋人同士で使える、覚えやすい言葉です。

사랑해
サランヘ
「愛してる」

축하해
チュカヘ
「おめでとう」

고마워
コマウォ
「ありがとう」

長いメッセージを考えなくても、「サランヘ」や「コマウォ」で十分。少し照れながら伝えるひとことも、きっと素敵な記念になります。

カフェの窓辺で手を重ね、笑顔で見つめ合うカップル
大切な気持ちは、短いひとことと笑顔でも伝えられます。

記念日は、ふたりのペースで増やせばいい

韓国のカップルの記念日が多く見えるのは、100日単位の節目と、季節のイベントが重なっているから。そして、一緒に過ごした時間を形にする方法が、いろいろあるからです。

その一方で、毎回盛大に祝うかどうかは別の話。SNSの豪華な写真だけを見て、自分たちのお祝いが足りないと思わなくても大丈夫です。

今、思い出に残っているのは、贈り物の値段より、一緒にケーキを選んだり、帰り道で写真を見返したりした時間です。忙しいときはお祝いを別の日にしても、楽しみにする気持ちは続きました。次の記念日も、立派な計画を競うより、ふたりが無理なく喜べる日にしたいです。「次も一緒に迎えたいね」と話せることが、私にはいちばんうれしい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です