韓国人のスマホ利用時間は?「スマホ疲れ」でも手放しにくい7つの理由

NAVERマップ、KakaoMap、Kakao Pay、ペミン、Kakao T、KakaoTalk、PASS、Coupangの実際のアイコンを風船にし、スマホ一台に束ねた説明図

待ち合わせ場所を調べて、友達に連絡。お店で支払い、帰りのタクシーを呼ぶ。韓国でスマホを置いて出かけるなら、まず今日の用事を確認したくなります。お財布と地図と連絡係が、一度にお休みに入ってしまうので。

日本で話題になる「スマホ疲れ」。韓国の暮らしを考えると、私が気になるのは利用時間の長さに加えて、生活の用事がスマホに集まっていることです。便利だから手放したくない。でも、便利すぎて離れにくい。この感じ、ちょっと複雑ですよね。

韓国のスマホ利用時間、公式調査では1日2時間5分

まず数字から。韓国の「2025年放送メディア利用行動調査」では、スマホの1日平均利用時間は2時間5分でした。全国の13歳以上8,320人を訪問して聞いた調査で、2025年12月に公表されています。

「思ったより短い?」と感じる方もいそう。これは回答者が申告した利用時間の平均で、端末のスクリーンタイムを集めた数字ではありません。年代も利用の仕方も異なる人をまとめた値なので、自分の画面とぴったり一致するものではないんです。

同じ調査では、日常生活に欠かせないメディアとしてスマホを選んだ人は74.9%。私はこの数字のほうに、韓国の暮らしを考えるヒントがあると思います。何分使うかだけでなく、何をスマホに任せているかも見たくなります。

一方、日本のアリナミン製薬の2026年7月のWeb調査は、全国20〜69歳1,000人が対象。休憩・すきま時間にスマホを見る回答者796人のうち、64.9%が、その時間に目の疲れや肩こりを感じると答えました。休憩の時間まで疲れを感じるのは、私はちょっと切ないです。

この日本の疲れの調査と、韓国の利用時間は、対象も質問も違います。「どちらの国がより依存しているか」という順位にはできません。ここからは、韓国でスマホが受け持つ用事を見てみましょう。

地図から買い物まで。スマホが受け持つ7つの用事

たとえば、こんな使い方があります。動画やSNSを開かない日でも、スマホに出番があるのがポイントです。

用事韓国で使われるサービスの例
地図・移動の確認NAVERマップ、KakaoMapで場所や経路を調べる
支払いKakao Payなどの対応する決済サービスで支払う
食事の配達ペダルミンジョク(ペミン)などで注文する
タクシーKakao Tで車を呼び、目的地を伝える
メッセージKakaoTalkで待ち合わせや連絡をする
本人確認SMS認証やPASSなどで本人確認をする
買い物Coupangなどで日用品を注文し、配送状況を見る

一台でここまでできるのは、やっぱり便利。特に私は、慣れない場所で行き方と所要時間を調べ、そのまま友達に知らせられるところが好きです。「迷わず着けるかな」という不安を減らしてくれるのは、かなり頼もしい。

NAVERマップ、KakaoMap、Kakao Pay、ペミン、Kakao T、KakaoTalk、PASS、Coupangの実際のアイコンを風船にし、スマホ一台に束ねた説明図
公開アイコンを風船に見立てた編集図。地図アプリが2つあるので、7つの用途に8つのアイコン。PASSはSKT版の例です。アイコン出典:App Store(NAVERマップ、KakaoMap、Kakao Pay、ペミン、Kakao T、KakaoTalk、PASS / SKT、Coupang、2026年10月16日確認)。各アイコンの権利は各権利者に帰属します。

もちろん、7つ全部を誰もが毎日使うわけではありません。使える決済手段や本人確認の条件もサービスごとに違い、日本から来た旅行者が韓国の利用者とまったく同じように使えるとは限りません。

買う、待つ、確かめる。そのたびに画面を開く

食事を注文する。足りない日用品を買う。あと何分で届くかを見る。配達や買い物がスマホで済むと、外へ出る手間は減ります。そのぶん、確認のために画面を開くきっかけも増える。ここが、私は便利さと落ち着かなさの境目だと思います。

注文が終わっても、配達状況が気になる。用事を済ませるために開いたはずが、おすすめ商品まで眺めてしまうこともあるでしょう。買い物が身近になるのはうれしいけれど、欲しい物を探す時間と、探すつもりがなかった物を見る時間は分けておきたいです。

スマホと財布のそばに置かれた宅配の箱と食事の配達袋

韓国語でも、このあたりの言葉はよく登場します。短い単語だけ知っておくと、サービスの案内も少し読みやすくなります。

배달(ペダル)=配達・デリバリー

결제(キョルチェ)=支払い・決済

인증(インジュン)=認証・本人確認

충전(チュンジョン)=充電

本人確認までスマホ。残量が少ないと心細い理由

韓国のオンラインサービスでは、SMSやPASSなどによる本人確認を求められる場面があります。さらに、政府のモバイル身分証の案内では、銀行や公共機関などでの利用例も紹介されています。娯楽だけでなく、「私本人です」と確かめる手続きにもスマホが登場するんです。

だからバッテリーが減ると、見たい動画より先に、支払いと帰り道が気になることもある。スマホの残量が3%なら、お財布も地図もまとめて3%になったようで、私はちょっと心細いです。

ただ、現金やカード、実物の身分証、対面の窓口などの選択肢もあります。何もかもスマホ以外ではできない、という意味ではありません。一台にまとめると身軽になるぶん、その一台への頼り方も大きくなる。私は、この便利さの裏側まで含めて考えたいです。

私は、便利な機能より「つい開く時間」を減らしたい

日本でも地図やメッセージ、キャッシュレス決済をスマホで使いますよね。韓国だけが特別にスマホ好き、と決めるより、どちらの暮らしでも、用事を済ませる画面と、つい見続ける画面が同じなのが、離れにくい理由の一つだと思います。

私は、地図や配車まで我慢するより、用事が終わったあとに画面を閉じるほうを選びたい。注文を済ませたら、届くまで別のことをする。移動が終わったら、経路案内も終わり。それくらいの区切りのほうが、私には続けやすそうです。

カフェでスマホを伏せて置き、窓の外を眺める黒髪の女性

友達のところまで連れてきてくれて、支払いも助けてくれる。そこまではスマホに感謝。でも、待ち合わせ相手が目の前に来たら、今度はその人と話したい。私にとって理想なのは、スマホを持たない生活より、用事を手早く済ませて、会いたかった人にちゃんと向き合える生活です。

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