会社の近くにも、住宅街にも、にぎやかな通りにも。私の生活圏には、店員さんのいないアイスクリーム屋さんがいくつもあります。私は週に1回くらい立ち寄って、たいていカードで会計。特別な買い物というより、日常のおやつを買う場所です。
「誰もいないのに、どうやって買うの?」。答えは、自分で商品を選び、セルフレジでバーコードを読み取って支払うこと。24時間営業の店もあります。どうしてこんなお店が街角にあるのか、買い方と値段を、いつもの利用感覚と一緒に紹介します。

冷凍庫から選んで、自分で会計する小さなお店
韓国語では「무인 아이스크림 할인점」。日本語なら「無人アイスクリーム割引店」です。カウンターでアイスを盛ってもらう専門店ではなく、個包装のアイスを冷凍庫から選ぶお店。バー、コーン、カップなどが並びます。
今回撮影した店も、通路の両側に冷凍庫がずらり。その上にはお菓子の棚もあります。アイスだけの店だと思ったら、ちょっとしたおやつ売り場まで付いている。この日常感が、私は好きです。

住宅街にある理由は、「近くで、気軽に買いたい」
生活圏で立ち寄りやすいことと、価格の手頃さが、この形の分かりやすい魅力です。住宅街や学校の周辺なら、家族のおやつや帰り道の買い物にもつながります。私が週に1回ほど行くのも、安くアイスを楽しめるのがうれしいから。
運営側には、常時レジに人を置かずに営業できる利点があります。ただし、商品補充、掃除、冷凍庫の管理までなくなるわけではありません。「無人」は「何もしなくていい」という意味ではないんですね。
また、無人店が今も増え続けている、と言い切るのは早いところ。2026年6月の韓国の報道では、同業店との競争や季節による売上の変動で、経営が厳しくなった例も紹介されています。身近な買い物先として定着する一方、お店側には管理と採算の課題があります。
買い方は5ステップ。カードが使えないときは?
- 冷凍庫から商品を選び、ふたを閉める。
- セルフレジで、商品ごとにバーコードを読み取る。
- 画面の商品名・個数・価格を確認する。
- カードなど、その店が対応する方法で支払う。
- 支払い完了を確認してから、商品を持って帰る。
同じアイスを何本か買うときは、読み取り忘れや二重登録にも注意。店員さんの代わりに、自分で数を確認するひと手間です。操作は機械によって少し違いますが、画面の数量と手元の商品を見比べるのが基本。

私自身、普段は特に不便を感じません。でも、たまにカード決済がうまくいかず、買うのをあきらめて店を出て、コンビニへ向かうことがあります。「アイスを食べたい」は、そのまま次のお店まで続きます。
そのとき困るのは、すぐ店員さんに聞けないこと。連絡先やエラー時の案内が、もう少し見つけやすいとうれしいです。旅行中なら、入店時に支払い方法と連絡先を見ておくと安心。海外発行カード、日本語表示、現金対応は店や端末で違うため、対応を確かめましょう。
決済エラーの表示が出ても、商品を持ち出す前に承認・完了の状態を確認します。引き落としだけが見えるなど判断できない場合は、表示された連絡先へ問い合わせを。支払えていない商品は持ち出さず、別のお店を選ぶのも一つの方法です。
値段は?600ウォンからの例と、値札の見方
参考になる例として、京畿道・驪州市の小商工人支援センターに掲載された2026年2月25日の店舗紹介では、600ウォンからの商品が紹介されています。これはその店を紹介した時点の価格で、今回撮影した店の価格や全国共通の値段ではありません。
外の「50〜80%」という割引表示も、全商品が同じ割合で安くなるとは限りません。何を基準にした割引か、商品ごとの値札と会計画面で確認したいところ。コンビニと比べるなら、同じ商品・容量で、その日のまとめ買い特典も含めた1個当たりの価格を見ると分かりやすいです。
選ぶ楽しさもあります。メロン風味の「メロナ(메로나)」、サメ型の「ジョーズバー(죠스바)」、スイカ型の「スバクバー(수박바)」、コーンタイプの「ワールドコーン(월드콘)」など。写真の形を見て気になるものを探しつつ、実物の包装と値札を確認してみてください。

私が好きなのは、気軽に買える価格でアイスを楽しめること。毎回大きなご褒美を用意しなくても、小さなおやつで気分を変えられる。このくらいの身軽さが、週1回の買い物にちょうどいいんです。
誰もいなくても、管理までないわけではない
店内にはCCTVや利用案内が置かれることが多く、今回の写真にも奥の壁にカメラが見えます。セルフ会計の記録と合わせて、店舗管理に使われます。ただ、カメラがあるから盗難が起きない、というわけではありません。
無人店は、利用者が正しく会計する仕組みと、お店側の補充・清掃・防犯で成り立っています。私は、店員さんがいない自由さだけでなく、困ったときに助けを求められる分かりやすさも大事だと思います。24時間かどうかも含め、店頭の案内を確認しましょう。
日本にもある。私には「いつものおやつの買い物先」
無人のアイス店は韓国だけのものではありません。大阪の「無人のアイス屋さん」のように、韓国の商品を扱う24時間営業の無人店もあります。日本にはアイスの自動販売機もあり、売り方にはいくつかの形があります。
日本アイスクリーム協会の「アイスクリーム白書2025」では、購入したことのある場所はスーパーが83.0%、コンビニが51.1%。2025年10月の調査対象1,400人による複数回答で、市場の売上シェアではありません。日本で身近な売り場と比べると、韓国の街角の小さな割引店をのぞく楽しさが見えてきます。
私にとっては、「店員さんがいない不思議な店」より、「安くアイスを買える、いつもの場所」。会計で困る日があっても、また行きたくなるのは、その気軽さが好きだからです。
服も、ペット用品も、パンも。次はどんなお店?
韓国の無人店は、いまやアイスだけではありません。コンビニ、洋服屋、ペット用品店、ベーカリーまで、いろいろな業種に広がっています。コンビニには夜だけ無人で営業する形もあり、同じ「無人店」でも仕組みはさまざまです。

写真のGS25には、入口に「Check-in」と書かれたゲートが見えます。アイスの割引店とは、また違う雰囲気ですね。

週に1回ほど無人のアイス店を利用している私には、セルフ会計はもう身近なもの。そんな日常から考えると、「次はどんなお店が無人になるんだろう?」と、ちょっと気になります。アイスを買うだけだった話が、街の買い物の未来につながる感じ。
私は、気軽に自分のペースで買えるところが好きです。でも、決済で困ってコンビニへ向かったこともあるので、無人のお店が増えるなら、困ったときにすぐ相談できる仕組みも一緒に増えてほしい。便利さと安心感、どちらもあるとうれしいです。
この先、どんなお店も無人になる日が来るのでしょうか。でも、その前にひとつだけ。
商品を選んで、バーコードをピッ、支払いも自分で。……あれ、私、買い物しながらレジ係までやってる?
アイスが安いのはうれしいけれど、レジのお手伝い分、あと少しだけ割引してもらえませんか? 浮いた分で、もう1本買っちゃいそうですけどね。🍦