日本はiPhone、韓国はGalaxy?スマホの人気を比べて見えた意外なこと

Apple Newsroomが公開したiPhone 17の前面と背面

東京の街ではiPhoneをよく見かける。韓国に行くと、今度はGalaxyの存在感がぐっと大きく感じられる——そんな印象を持ったことはありませんか?

でも「日本人はiPhone、韓国人はGalaxy」と言い切るのは、ちょっと早いみたい。日本の2026年調査ではAndroid全体が上回り、韓国の2025年調査では20代のApple人気が目立ちます。スマホの違いを追うと、国ごとのブランド事情だけでなく、世代や日々の使いやすさが見えてきます。

iPhoneが日本で定番になったのは、早くから「使い慣れた人」が増えたから

日本でiPhone 3Gが発売されたのは2008年7月。ソフトバンクから登場し、長い時間をかけて利用者と使い方の知識が広がっていきました。もちろん、発売時期だけで今の人気を説明できるわけではありません。それでも、最初に触れたスマホがiPhoneだった人にとって、次も同じ操作を選ぶ気楽さは大きそうです。

MM総研が2025年9月にiPhone利用者1,583人へ尋ねた調査では、iPhoneを選ぶ理由の1位は「操作性が優れている・慣れている」で27.7%。「家族・知人のすすめ」も11.6%でした。周りに使い方を聞ける人がいる。写真や設定の共有がしやすい。そういう小さな安心は、スペック表の数字より頼もしいことがあります。

AirDropが日本のiPhone人気を作った、と説明するのも少し単純化しすぎ。調査で「AirDrop/共有アルバム」を理由に挙げた人は0.9%でした。便利な機能の一つではあっても、それだけが決め手ではなさそうです。

それに、日本のスマホ市場全体で見ると、iPhone一強とも言えません。MMD研究所の2026年8月調査(18〜79歳の男女4万人を対象)では、メイン機種が分かった34,838人で、iPhone 45.6%、Android 54.1%。Androidが8.5ポイント上回りました。Android端末の上位にはAQUOS、Google Pixel、Galaxyが並び、10代・20代で最も多かった端末シリーズはiPhone 17。ブランドの違いだけでなく、年代による端末の選び方も見えてきます。「iPhone対Galaxy」だけで比べると、日本側の景色を少し見落とします。

Apple Newsroomが公開したiPhone 17の前面と背面
[写真:iPhone 17の前面と背面。Apple Newsroom公開画像]

韓国ではGalaxyが強い。でも、若い世代はiPhoneも好き

韓国では、Galaxyが長く身近なブランドとして定着しています。機種の幅が広く、折りたたみモデルも選べるうえ、Samsung Walletには決済カードや交通カード、会員カードなどをまとめられる機能があります。移動や買い物で毎日使う機能が、スマホ選びの理由になるのは自然ですよね。

韓国ギャラップの2025年7月調査では、韓国の18歳以上が主に使うスマホはSamsung 72%、Apple 24%。数字だけ見るとGalaxyがかなり優勢です。ところが20代ではAppleが60%、60代以上では4%。30代は両ブランドが競り合うと報告されています。韓国でも、年齢で景色が変わるんです。

私も20代のころはiPhoneを使っていました。30代になってGalaxyに替え、今も使い続けています。結果、私は「替えてよかった」と思っています。iPhoneの洗練された雰囲気に惹かれる気持ちもあるけれど、私の毎日により刺さったのはGalaxyの機能と使い勝手でした。毎日使う道具だから、見た目のときめきだけでなく「これができる」「これが楽」の積み重ねが効くんですよね。スマホ選び、最後は恋より生活力でした。

日本のMMD調査はOS別、KISDIは韓国の同一回答者を追ったメーカー別、韓国ギャラップは2025年のブランド別調査です。時点も対象も異なるので、数字をそのまま一つのランキングにはできません。それでも、国の印象だけでは見えない世代差や長い利用者の変化を一緒に見ると、スマホ選びの景色がぐっと具体的になります。

長いスパンの変化は、情報通信政策研究院(KISDI)の韓国メディアパネル分析にも表れています。2016〜2023年に毎年調査へ参加した4,270人のデータでは、Samsungのメーカー利用率は72.0%から83.9%へ、Appleは2.2%から14.0%へ変化しました。Samsungが高い水準を保つ一方、Appleも伸びてきたんですね。

韓国メディアパネル調査の2016〜2023年スマホメーカー利用率、SamsungとAppleを示す折れ線グラフ
[グラフ:韓国のSamsung・Appleスマホメーカー利用率の推移。出典:KISDI STAT Report(2016〜2023年)]
Samsung Newsroom Koreaが公開したGalaxy S25シリーズの製品イメージ
[写真:Galaxy S25シリーズの公式イメージ。Samsung Newsroom Korea公開画像]

乗り換えを迷わせるのは、スマホ本体より「いつもの生活」かも

スマホを替えるとき、気になるのはカメラや価格だけではありません。写真、連絡先、アプリのログイン、家族との共有方法まで、生活の小道具がまるごとついてきます。引っ越し先の部屋を選ぶ前に、段ボールの中身を思い出して固まる感じ。スマホの乗り換えにも、あれに近いところがあります。

だから私は、「どこの国の人が何を使うか」より、「自分と身近な人が毎日どう使うか」で選ぶのが好きです。友達との写真共有をよくするなら、周囲とそろっている安心感がうれしい。交通カードや会員証を一つのアプリで扱いたいなら、その機能が使える端末かを確かめたい。買う前に一度、今使っている機能をメモするだけでも、店頭でスペック表の迷路に迷い込みにくくなります。

カフェでスマートフォンを見せ合いながら話す二人のイメージ画像
[写真:カフェでスマートフォンを見せ合う二人のイメージ画像(AI生成)]

今日の韓国語は「익숙해요(イクッスケヨ)」。「慣れています」という意味です。新しい機種を選ぶとき、性能だけでなく「もう使い慣れているから」という理由も、立派な選択の一つ。

国籍より、いつもの生活でスマホを選びたい

韓国ギャラップの2025年調査では、Galaxy全体の優勢と20代のiPhone人気が同時に見え、日本の2026年調査ではAndroid全体がiPhoneを上回りました。スマホは国のキャラクター診断ではなく、周りの人やサービスと作る生活の道具なんですね。

私は、どちらかのブランドが「その国らしい」と決めつけるより、使う人が自分の暮らしに合う一台を気楽に選べる空気が好きです。スマホを買い替えるとき、あなたが最後に頼るのは新機能の説明?それとも、隣にいる人の「それ、使いやすいよ」のひと言?

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