シール帳を開いて「これ、かわいくない?」。日本で再び注目されているシール交換を見ていると、あの小さな一枚に、意外と大きな楽しさが詰まっているなと思います。
韓国にも、シールで手帳を飾る「다꾸(ダック)」や、トレカのケースをデコる「탑꾸(タプク)」という楽しみ方があります。日本のシール交換と重なるのは、集めるだけで終わらず、自分の「好き」を形にして、誰かと見せ合えるところ。
ただ、かわいいシールを前にすると、貼る場所まで急に大問題に。一枚貼るだけなのに、頭の中では小さな配置会議が開かれる。議題は「このイチゴは右上か、左下か」。なかなか採決が終わりません。

日本のシール交換、懐かしいだけじゃない
マイナビティーンズラボの「2026年上半期トレンドランキング」では、13〜19歳の女性610人を対象にした調査で、シール帳がモノ部門の1位に。ぷっくりした立体感のあるシールや、SNSでシール帳を見せる楽しみも紹介されています。
この結果は10代女子の調査ですが、シール帳に懐かしさを感じる20〜30代にも、気になる話題ですよね。子どもの頃を思い出す人もいれば、今のデザインを新鮮に感じる人もいる。その両方が楽しめるのが、シールのいいところ。
友達とシールを見せ合ったとき、私は自分では選ばなかった色の一枚が、急にかわいく見えました。相手のページに並ぶと、その人の好きな雰囲気が伝わってきたんです。「この色、好きだったんだね」と話す時間も楽しかった。交換するものが小さくても、会話のきっかけは意外と大きいと感じました。
韓国の「ダック」は、手帳を自分好みにする遊び
「다꾸」は「다이어리 꾸미기(ダイアリーを飾ること)」を短くした言葉。シールやマスキングテープ、色ペンなどで、手帳や日記のページを自分好みにする趣味です。
たとえば、カフェの記録にコーヒーのシールを添えたり、映画の感想を好きな色のテープで囲んだり。予定を管理するページが、自分の気分も残せる場所になるんです。
一つの予定の周りに、クマのシールを七匹並べるのも楽しそう。予定はひとつ、クマは七匹。今日いちばん忙しそうなのは、手帳の中のクマたちかもしれません。

私も初めは、きれいなページを作ろうとして、シールを手にしたまま迷っていました。そこで、おいしかったコーヒーの記録の横に、カップを一枚だけ。貼ってみると、その日の気分が少し残って、手帳を開くのが楽しくなったんです。びっしり埋めるより、余白にちょこんとあるくらいが私の好み。頑張りすぎないほうが、次のページも飾れました。
もちろん、文字を少なくしてデザインを楽しむのもあり。手帳をきれいに完成させることより、開いたときに自分がうれしくなるかどうか。私はそこを大事にしたいな。
推しの写真にもシールを。「タプク」って何?
もう一つ、韓国の推し活とつながるのが「탑꾸」。トレカなどを入れる透明な硬いケース「トップローダー」を飾ることです。写真そのものに貼るのではなく、ケースの外側をシールやパーツでデコるのがポイント。
推しのイメージに合う色を選んで、ハートやリボン、星を組み合わせる。写真は同じでも、フレーム次第で、ふんわりかわいくも、すっきり大人っぽくも見えます。
手帳だけでなく、好きな写真の周りにも「自分らしさ」を足せるんですね。デコの主役は、アイドルに限りません。ペットの写真やお気に入りの一枚でも、かわいく仕上げられます。

トレカのケースを飾ったときは、写真の色から一色を選び、小さな星を数枚貼りました。最初はもっと足したくなったけれど、顔の周りを空けたほうが、好きな写真がよく見えたんです。飾りを増やすことと、写真を楽しむことは、少し違いました。次もまず少なめに並べて、全体を見てから足すつもりです。
日本は交換、韓国はデコ?楽しさは重なっている
ここまで見ると、「日本はシールを交換して、韓国は貼って飾るの?」と思うかもしれません。でも、日本にも手帳デコやトレカデコがあるし、韓国でもシールを集めたり、作品を見せ合ったりできます。国ごとに遊び方が分かれているわけではないんです。
比べてみて面白いのは、シールを使う場面。シール帳を開いて一枚を選び合う、手帳のページにその日の気分を残す、推しの写真に似合うフレームを作る。同じ「小さくてかわいいもの」が、いろんな時間の楽しみになる。
交換するなら、お互いが手放してもいいシールを選ぶことも大切。私は、珍しさを比べるより「これ、あなたの好きな色だね」と選び合いたい。相手が自分の好みを覚えてくれていると、ちょっとうれしくない?
「かわいくて貼れない」なら、まず一枚だけ
せっかく買ったのに、もったいなくて台紙から剥がせない。そんな気持ちも、シールの楽しみの一部だと思います。眺めて満足するコレクションと、実際に使う分を分けるのもよさそう。
初めてダックやトレカデコを試すなら、こんな小さなスタートがおすすめです。
- 手帳の一ページだけを使い、好きな色を二色くらいに絞る。
- まずは気軽に使えるシール一枚と、短いメモだけにする。
- 大切な写真を飾るときは、シールを写真に直接貼らず、別のケースを飾る。
道具を全部そろえる前に、手元のノートで一枚試してみる。私は、そのくらいの軽さで始めたいです。かわいいページを誰かに見せたくなったら、そこから新しい楽しみが増えていきそう。
シール選びで覚えたい、かんたんな韓国語
- 스티커(スティコ)— シール、ステッカー
- 다꾸(ダック)— 手帳や日記をデコること
- 사진(サジン)— 写真
- 교환(キョファン)— 交換
- 귀여워(クィヨウォ)— かわいい
小さな一枚で、いつもの日を好きになる
日本のシール交換も、韓国のダックやトレカデコも、私には「いつものものを、もう少し好きになる遊び」に見えます。大きなイベントがなくても、ノートの隅や写真のフレームに、自分がときめくものを足せる。
私は、誰かに上手だと言われるページより、自分が開くたびににこっとなるページを作りたい。次にシールを選ぶなら、「人気だから」より「これを見ると気分が上がるから」を優先したいです。あなたなら、最初の一枚をどこに貼りますか?